2019.2.13
俺の求人票を作ろう!
「つながりのおくすりワークショップ」開催しました!
ファシリテーター:LifeWork 代表 内海 慎一
対象:市町福祉・介護人材確保等総合支援協議会立ち上げまたは立ち上げ予定の市町社協・行政担当者
日時:2019年2月13日(水)
場所:
fabbit 広島駅前
2019年2月13日(水)、広島駅前にある広島市内最大規模のコワーキング施設「fabbit広島駅前」で、平成30年度地域人材確保推進体制整備事業合同会議&「つながりのおくすり」ワークショップを開催しました。
今回はstudio-L出身のコミュニティデザイナー、LifeWork 代表 内海 慎一氏をファシリテーターに迎え、体験したワークショップなどを各市町に持ち帰り、人材確保の一環として活用していただくなど、一層の福祉・介護の人材確保に努めていきたいと考えています。そこで、対象となる方々に対し、次年度以降の参考となるワークショッププログラムを実践し、各市町での拡がり・実践をイメージしてもらうためのワークショップを行いました。
ファシリテーターのLife work 代表 内海 慎一氏。つながりのおくすりワークショップということで
白衣を着ての登場。会場全体の飾り付けもおくすりで統一している。
スクール形式ではなく、様々な市町の担当者が各テーブルに分かれてのグループワーク。自然と会話も弾む。
社会とのつながりをつくることを体感!
今回のワークショップは、つながりのおくすりをつくろう!という企画。
私たちは心や身体の調子が悪くて病院に行くと、お医者さんから処方箋を受け取ります。このとき、薬だけではなく、体操やボランティアなど、参加すべき活動も紹介されたら、どうでしょうか?
薬と同じように「社会とのつながり」を処方する「社会的処方」という考え方があります。ワークショップという手法を使い、その地域に「社会とのつながり」をつくる取り組みを実践していくという、ワークショップです。
◎ショートショートな働き方のチャンスが生まれる(超時短で働く)
◎地域ボランティア人材の多様化が生まれる(種類の増加)
◎地域間交流が活発化する(地域を越えての参加)
◎高齢者の新しい活躍の場の創出(若者の生活支援)
◎若者の余暇時間の創出(生活意欲・労働意欲の向上)
「ずっと好きだと思うもの」でアイスブレイク。
いきなり話し合うのは難しいので、まずは「ずっと好きだと思うもの、ずっとやり続けたいこと」というお題でアイスブレイクをします。アイスブレイクとは、初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法で、集まった人にコミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、そこに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかける技術です。
2枚のカードに自分の好きなもの、あるいはやり続けたいことを書いてもらい、名前、所属と合わせて自己紹介します。徐々に緊張もほぐれ、だんだんと笑顔担っていく参加者たち。真面目な顔でだんまりしていても、いいアイデアは出てきませんからね。
きっかけが大事です。一旦話し出して、笑顔になれば、もう大丈夫です。
お互いの知らないことや趣味などもわかってどんどん笑顔になります。
普段とは違うワークショップで、気持ちもどんどんおおらかに、楽しくなっていきます。
つながりづくりをデザインしてみよう!~俺の求人票~
十分にほぐれたところで、実際のワークの内容に入っていきます。今日のテーマはつながりづくりをデザインしてみよう!ということで、「俺の求人票」というものを各テーブルで作ってもらいました。
現代社会では、精神疾患や引きこもり、シングルマザーなど、意図せず社会から隔離されてしまうことがあり、そうなってしまうと、専門家とのつながりが非常に重要になるが、専門家が専門性で返してしまうため、その穴の中から出てこられないことが多いのです。これからの社会では、専門家が提供するのは専門性ではなく「関係性」であり、地域でのつながりをつくることが求められています。
「俺の求人票」の作り方
いろんなことを話したり、質問したりしながら書いていきます。
求人票も、切ったり貼ったりで自分のアイデアでどんどん作ってOK!
同じグループ内で説明するのも楽しくなってきました!
発表して、共感してもらう!
それぞれの求人票ができたら、各グループ内で一人ずつ発表していきます。発表者は白衣を着て、雰囲気も上げていきます。
みなさんそれぞれ思い描いた人の趣味や特徴、普段の生活をわかりやすく話しながら、こんな求人をします!
と発表。
「編み物を教えてくれる人募集!」
「一緒に笑ってくれる人求む!」
「ビートルズの名所を一緒に周ってくれる人ー!」
などなど、それぞれの趣味や生活に合わせた求人が飛び出しました。日程や報酬も一緒に発表され、「おお、それなら自分ができそう!」「一緒にやりたい!」など様々な共感と笑顔が生まれました。
思い浮かべた人を発表!自然と笑顔になっていきます。
中には様々な質問が飛び交ったり。
共感を得られた発表には挙手!つながりが生まれる瞬間です。
たくさんの共感を得られた人は、さらにみんなの前で発表。たくさんのつながりが生まれたことを実感します。
福祉・介護業界の新しいつながり方。
このワークをすることで、例えば
「あの人はコーヒーが好き。そういえばコーヒーをプロレベルで煎れる人、
知ってる!紹介して、つなげてみよう!」
と、新しいつながりや発見が生まれます。
実際の市町の現場でも、周りの人たちとお互いがつながり合うことで、新たなきっかけが生まれ、介護従事者が増えるかもしれませんし、新しい働き方やつながり方が生まれるかもしれません。
今回のワークショップを通じて、今後様々な市町で同様のワークショップが独自に開催され、それぞれの地域で新しいつながりが生まれ、新しい働き方が生まれてくれば。。。と願っております。
参加されたみなさま、ありがとうございました。